兎も角安定して良い品質である事に驚かされます　ワールドボーイGX 後期型

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商品の説明

此方でご紹介するのはこれで46台目、過去1000台位扱ったラジオの中でもこのGXの割合は群を抜いて居ます。
69年に前期型が出て、71年頃に今回ご紹介する後期型が出て居ます。
前期と後期の違いはデザイン面(よりメカニックな感じになって居ます)、出力が0.1W上がって1.6Wとなった事、FM感度がより良くなった事、それと前期型ではオフ動作しかできなかったタイマーがオン(一定の時間が経つと電源が入る)という２つの動作ができる様になった事です。
結構当時としては魅力的なギミック満載のモデルだったとは思うのですが、既に当時ナショナルはワールドボーイ2000GXを、ソニーはTHE11を出して居ました。コスパも考慮すればこのGXの後期型も未だ競争力はあっただろうと思いますが、GXの前期型が余りに多く市場に出てしまったために、一部改良程度では新鮮さがなくなって居たのでしょう、それ程数は出ないうちに生産終了となった様です。此方でも前期型が40台位に対して後期型は此方で多分5台目程度で実際の販売もそのぐらいの差があったかと思います。
いずれにしても前期、後期型共に非常に良くできたモデルで、3バンド全て感度良く、音も良い。ソニーの競合機に比べると多少重く、ハードビニル製のハードカバーは見た目は良いものの携帯製は劣りました。タイマーも良いアイデアですが、動作音が煩く、結局それ程使わないで何処かに紛れてしまうことが多かった様です。
純粋に感度と音という点ではソニーとは甲乙つけ難い出来ですが、事耐久性、信頼性となるとナショナルの圧勝でした。この点だけは50年経った今になって強烈に実感します。
正常に動作する、或いは簡単な整備で直る個体の割合がワールドボーイが圧倒的に多いのです。整備している実感からすると直せる割合はソニーは入手した中古の半数程度、一方でワールドボーイは９割位と大差が有ります。
この個体も入手時点では結構汚れが酷かったのですが、クリーニング、整備後は美品と言っても良いレベルで、全ての機能が正常です。
とはいえ、整備にはある程度の経験も必要ですから、動作未確認とあったり、或いは動作について全く触れて居ない中古には手を出さない方が無難でしょう。
電池と自作ACコードはお付けします。良いラジオです。