激レア・寄席文字「古今亭志ん朝十八番手ぬぐい」(橘右之吉)と同落語会プログラム (右橘)とチケットの３点 1996 手拭い・演目全３１席 Yahoo!フリマ（旧）

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商品の説明

平成８年（1996）３月６日（水）午後６時から、
千葉県教育会館で「スポニチ演芸館古今亭志ん朝
一門会」が開催された。その時、スポンサー企業の
大盤振る舞いで、古今亭志ん朝「十八番手ぬぐい」
が参加者のお客全員に配られた。よい時代だった。
あの頃、今ほど不景気でない時代には、こういう記
念品をたまさか頂戴できる機会があった・・・。

この手拭い５種類の色があったが、私は一番スッ
キリした紺を選んだ。スポニチ演芸館の東京と千葉
の二カ所で開催された。当時、私は千葉県へ引っ越
して３年、家から近い会場のチケットを押さえた。
テレビの『開運！なんでも鑑定団』ではないが、
手ぬぐい・プログラム・チケットの３点セットは、すこぶるお値打ちものである。

【手拭い内の全３１席演目一覧】
●『愛宕山』 ●『船徳』●『火焔太鼓』●『抜け雀』 ●『幾代餅』●『明烏』●『三枚起請』●『〆込み』
●『お直し』●『寝床』●『大山詣り』●『強情灸』
●『子別れ』●『妾馬』●『品川心中』●『付き馬』
●『干物箱』●『夢金』●『大工調べ』●『酢豆腐』
●『黄金餅』●『芝浜』●『二番煎じ』●『富久』
●『井戸の茶碗』●『宿屋の富』●『唐茄子屋政談』
●『搗屋幸兵衛』●『文七元結』●『お見立て』
●『居残り（佐平次）』は余白の関係で佐平次が省略ている！

【落語会プログラムとチケットについて】
千葉県教育会館で行われた、この志ん朝一門会の
プログラムとチケットの寄席文字の方は、橘右橘師
が担当していた。右朝はお人好しである。自分の師
匠の会なのだから、「志ん朝七夜」の時のように渾
身の大仕事をすればよかったのにと思った。だが、
まわりの人のことを、自らことのように思いやれる
のが右朝の良さなのだう・・・。

このプログラム原稿は、スポーツニッポン新聞社
で随一の落語通の花井伸夫さんが見開きにビッシリ
と珠玉の原稿を綴っている。資料的価値の高い文面
だ。なお、当日の出演者は、志ん朝門下の志ん上、志ん次、それに色物の松旭斎美智（マジック）と翁
家和楽・小楽（曲芸）も熱演し、寄席の雰囲気をか
もし出していた。

【回想、志ん朝十八番手ぬぐい有情】
右朝兄さんから、この千葉の落語会へ行くと志ん
朝の寄席文字手拭いが貰えると聞き、私はチケット
売り出し日に早々に買い求め、当日も万障を繰り合
わせ参加した。

さて、後日、都内での志ん朝独演会の開演前にこ
んな忘れ得ぬ思い出があった。
国立演芸場ポスターやチラシもそうだか、この手
拭いの寄席文字を書いた橘右之吉師作品を「おさま
りが実にいい」と絶賛していた。おいらも一言半句
はもとより、演芸場ポスターで、数十人の噺家が端
正に書き込まれた調和感はさすがだった。噺家一人
ひとりの寄席文字も見事だが、えも言われぬ全体か
ら発する迫力は素晴らしい。

ヨコハマの落語会で、寄席文字を担当していたお
治水姉さんも、ひと文字ひと文字に労苦の汗を流し
ていた。毎年、国立演芸場の正月ポスターと出会う
たびに、これを書き上げるのに書き手の右之吉師は
どれほどの労苦があったかと思いを馳せた・・・。

だが、この「古今亭志ん朝十八番」寄席文字手拭
いを凝視していたら、書き手には珍しい手抜かりを
おいらは一つ発見した。兄さんにそれを伝え、おい
らはこうやり込めた。

「手拭い演目の最後『居残り』は佐平次が省略され
ているじゃん！アコムを削って『佐平次』を入れ
た方がおさまりはいい！」と訴えた。兄さんもこう
反論した。

「スポンサーが降りたら、この稀少な志ん朝手拭い
は、お前の手元に渡らなかったんだぞ！！」
「金は出しても口出すなが、御贔屓（スポンサー）
の理想と、志ん朝師は言ってたのはまやかしか」
とおどけて言い返した。兄さんはもうその時には
微苦笑していた。

【状態と発送に関して】
この特製「志ん朝十八番手ぬぐい」の状態は、新
品未使用ですが、ヤフオク出品のための撮影時に開
封しました。発送はゆうパケットかネコポスでよろしけ
れば、送料は当方が負担サービスいたします。